健康を維持するには、まず必要な栄養分をきちんと摂り、適切に運動し、十分な睡眠を取ることです。しかし現代的な生活では、食事は不規則になり、忙しいから運動不足になり、生活が夜型に近くなって睡眠が削られます。このような状態では、たとえ現在病気をしていなくとも、将来重大なつけを払わされることになります。
先述の要因はいずれも病気につながりますが、ここでは食事について考察します。食事要因はまず第一に体重に現れます。そこで身長から理想体重を計算してみましょう。そして理想体重を維持するのに必要なカロリー計算をします。するとタンパク質・炭水化物・脂肪という三大栄養素の必要量がグラム単位で把握できます。これをもとに日々の食事メニューを検討します。
ところで食事回数は1日3食が一般的ですが、実はあまり効率的ではありません。問題は二つあります。第一に朝食が少なく、夕食が多くなりがちです。夕食のあとは普通寝るだけですのでカロリー消費ができません。そのため朝:昼:夜=5:3:2の分量にし、トータルのカロリー量を更に少なく設定する必要があります。第二は食事回数を1日5回程度に増やします。カロリーの上限内であれば1回当りの食事の分量は少なくなります。継続すれば胃が小さくなり過食を防げます。またタンパク質は1回の食事では40gしか吸収できず、超過分は脂肪になってしまうのです。食事回数を増やして分散したい所以です。